ロシアによるウクライナ侵攻開始から1年が経った。
ロシアのプーチン大統領がテレビ演説で軍事作戦開始を宣言https://t.co/tCi5FiYQoF https://t.co/fZmmFEbeQx
— 外山 未知 Michi Toyama (@MichiToyama) 2022年2月24日
あの頃どうだったかなとツイートを漁る気になったので、せっかくなのでブログにまとめておこうと思う。
2022年はカザフスタンでの燃料価格高騰に抗議する大規模抗議活動、暴徒化と鎮圧、ナザルバエフ前大統領の失脚で始まった。この争乱はトカエフ大統領が1月30日に与党ヌル・オタンの新党首に選出され、全権掌握することで概ね終結する。
カザフスタンのアルマトイでエネルギー価格高騰に対する5せんにん大規模抗議活動。トカエフ大統領、アルマトイとマンギスタウ西部に01/05-19の非常事態を宣言。https://t.co/FskU8Yix9W
— 外山 未知 Michi Toyama (@MichiToyama) 2022年1月5日
ウクライナ情勢を巡っては2022年2月に入った時点で既に相当緊迫していて、11日には既に米国がウクライナからの退避勧告を出し、12日にはロシアが大使館を引き払い始めたため、私はこの頃にはロシアはウクライナになんらかの武力介入はするだろうという認識でいた。その後各国が退避勧告を出している。
バイデン氏「米国民は今すぐ退避を」ウクライナ緊迫
— 外山 未知 Michi Toyama (@MichiToyama) 2022年2月11日
>米国民を救出するための米軍の派遣を否定し「それは米国とロシアが双方に攻撃を始める世界大戦だ」
>「我々はテロ組織を相手にしているわけではない。世界最大級の軍を相手にしている」https://t.co/9mgh4rYsB9
アフガンや冷戦とは違うとな
ロシアの外交官がウクライナ国内から退避を始めたという情報が飛び交い始めた
— 外山 未知 Michi Toyama (@MichiToyama) 2022年2月12日
もともとベラルーシが制裁で航空機減ってたとこにウクライナ領空からの退避も始まって、すっかり周辺の空が寂しくなりましたね…https://t.co/wCBF1BRGxI pic.twitter.com/5QKdnDYGsY
— 外山 未知 Michi Toyama (@MichiToyama) 2022年2月13日
ロシア軍が現在の展開状況で可能と思われる侵攻ルートを示したうえで「プーチン大統領はまだ紛争をとりやめ、平和の維持を選択することができます。」と煽るイギリス国防省公式アカウント。 https://t.co/ZTp2dKca4v
— 外山 未知 Michi Toyama (@MichiToyama) 2022年2月17日
そういえば中国だけは退避勧告を出さず、侵攻開始後も自国民救出でえらい苦労していたのだった。
中国、ウクライナでようやく自国民退避開始
— 外山 未知 Michi Toyama (@MichiToyama) 2022年3月1日
>大使館はウクライナと隣国のモルドバやルーマニア、ポーランドなどの国境の通関は正常で、中国人の脱出のため「便宜をはかる」と発表
>6000~7000人の中国人がいた。退避できたのは一部にとどまるというhttps://t.co/Wk0bfbbUDJ
誰の責任が問われるんだろ
侵攻開始は23日の祖国防衛の日付近が最も有力視されていたが、最初の可能性として16日という分析も出ていた。
2/16が過ぎても武力侵攻が発生していなくてとりあずはよかったが、まだロシア軍は撤収していないのな
— 外山 未知 Michi Toyama (@MichiToyama) 2022年2月17日
20日、ロシアがSWIFT停止も含めあらゆる制裁を受けた場合のストレステストを実施していたことが明らかになり、ウクライナ侵攻を確信した。こうしたシミュレーションをされていたので、その後の制裁にも関わらず1年間ロシアが戦争を続けることができ、経済が崩壊していないのは特に不思議ではない。
ロシア、経済打撃に備え 米欧制裁で通貨安・インフレも
— 外山 未知 Michi Toyama (@MichiToyama) 2022年2月20日
>ロシアの独立系メディアは2月上旬、主要な金融機関などがウクライナ侵攻に伴う米欧からの経済制裁があった場合のストレステストを実施したと伝えたhttps://t.co/NoH6afsuJW
ほう、ということはやはり侵攻はするのか
この緊張の高まりは2021年3月には始まっていた
クリミアめぐり緊迫 ウクライナ、奪還へ強気
— 外山 未知 Michi Toyama (@MichiToyama) 2021年3月21日
>ゼレンスキー氏は今月16日、ツイッターに「ウクライナは(クリミアの)脱占領・再統合に向けた戦略を準備した」と書き込んだ。「クリミア・プラットフォームで世界を結束させる」と表明https://t.co/t4WOJPU8Ei
ウクライナ東部で軍と分離独立派の緊張高まる、ロシア高官が介入の可能性を示唆
— 外山 未知 Michi Toyama (@MichiToyama) 2021年4月9日
>ウクライナが分離独立派への全面的な攻撃を開始した場合はロシアが介入し、ウクライナ東部のロシア語話者の住民を助ける可能性があると警告https://t.co/Ee3x6r8hYy
うわ直接介入に言及しよった
2021年というとミャンマー国軍のクーデター、イスラエルのガザ危機、アフガニスタンからの米軍撤退があった年である。
そうした中、9月頃からロシア軍が軍事演習を名目にベラルーシを中心にロシア西部に兵力を集め始めた。
>両国が9日に始めた合同軍事演習「ザーパド(西方)2021」については、ベラルーシが参加兵力を1万3000人としているのに対し、ロシアは20万人と史上最大規模になる見込み
— 外山 未知 Michi Toyama (@MichiToyama) 2021年9月10日
9/10から9/15まで、ベラルーシで、ロシア軍、セルビア軍、ベラルーシ軍が合同軍事演習だそうで。
— 外山 未知 Michi Toyama (@MichiToyama) 2020年9月9日
この組み合わせ過去にもあるから定期だろうか?よく知らんhttps://t.co/OYYXgOj3GH
最終的にベラルーシだけで3万人、クリミア半島に1万人、ウクライナ国境周辺全域でおよそ20万人規模のロシア軍が終結する。
ロシア軍、三方からウクライナ包囲 衛星写真で見るhttps://t.co/tqYzy0YwGa
— 外山 未知 Michi Toyama (@MichiToyama) 2022年2月15日
ロシア、ベラルーシに3万人展開 NATO事務総長が警戒
— 外山 未知 Michi Toyama (@MichiToyama) 2022年2月4日
>北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は3日、「ここ数日、ロシア軍のベラルーシへの移動が目立っている」と述べたhttps://t.co/QWM7kbdG6o
実質的にロシア軍に占領されてしまうベラルーシさん
ロシア軍、クリミア半島などで軍事演習 1万人規模
— 外山 未知 Michi Toyama (@MichiToyama) 2022年1月12日
>軍の南部軍管区は12日、ロシアが実効支配するウクライナのクリミア半島などで1万人以上が参加する軍事演習を実施したと発表
>20以上の訓練場で、射撃や戦車などによる訓練https://t.co/8mMU4ezz5T
ふえた
digital.asahi.com
なお2014年にウクライナ軍は20万人体制(国境警備隊等を含めると25万人)にしていた。正規軍で言えばほぼ同数だが、ウクライナ側は兵力を集中しているわけではないので、この時点では投入兵数でもロシア軍の方が多かった。
その間、フランスのマクロン大統領やドイツのベアボック外相を中心に欧州や米国の要人がロシアとの対話を試みたが、殆ど会話にならなかった。マクロン氏なんかプーチン大統領の「独特な歴史観」を5時間も聞かされた挙句ゼロ回答で帰された。
開戦後もマクロン氏はプーチン氏と高い頻度で電話会談をしていた(プーチン氏からかけたこともある)。
ロシアでのプーチン大統領とフランスのマクロン大統領の会談詳細。通訳1人を介した2人で会話したが、プーチン氏は独自の主張を繰り返すだけで交渉にならなかった模様。https://t.co/d3b37loYla
— 外山 未知 Michi Toyama (@MichiToyama) 2022年2月11日
ロ仏首脳間の長テーブル、マクロン氏のコロナ検査拒否が原因か
— 外山 未知 Michi Toyama (@MichiToyama) 2022年2月11日
>3日後には、プーチン氏が友好国カザフスタンの大統領と小さなテーブルを挟んで座ったことで、さらに注目
>ペスコフ報道官は
>ロシア側の医務官による新型ウイルス検査を拒否したためだと明かしたhttps://t.co/dvB1WGWIcf
仏ロ首脳、20時間対話の行方は 欧州の自立目指すマクロン氏
— 外山 未知 Michi Toyama (@MichiToyama) 2022年3月17日
>AFPのまとめでは、両首脳は過去5週間で累計約20時間対話している
>マクロン氏は、自身にはプーチン氏に現実を直視するよう促す役目があるとも考えているhttps://t.co/kvBzQD6Msw
ヒェッ
一方イギリスのジョンソン首相はCOVID-19規制の中首相官邸でクリスマスパーティーをしていた疑惑で退陣の危機にあった。NATOの中でポーランドと並んでウクライナへの強力な支援を約束していたし、02/24も英国軍特殊部隊がゼレンスキー大統領の警護にあたっていたという情報があったが、あれはたぶんスキャンダルから世論を逸らそうとしていたんだろうなと思っている。
英首相側近4人、相次ぎ辞任
— 外山 未知 Michi Toyama (@MichiToyama) 2022年2月3日
>ローゼンフィールド首席補佐官ら首相の側近4人が3日、相次ぎ辞任https://t.co/4fPe7LYD3V
パーティとは別のジョンソン首相の舌禍を理由にしているようなので、これは始まったかもしれませんね
1年経っても和平の可能性もわからない状態のウクライナだが、あれはたぶんロシア軍が息切れしたところで停戦もしくは休戦してそのまま続くのだろうなと思っている。
実のところロシアによるウクライナに対する国境の現状変更そのものは2014年のクリミア併合から始まっているので*1、1年どころか9年間続いている紛争なので、もはやナゴルノ・カラバフのように終わる見込みのない紛争地になってしまっているのだと思う。
最後に歴史の転換点になったこの動画をメモっておく。
英語字幕付きをNYTがあげてくれているhttps://t.co/vQARQ3wln1
— 外山 未知 Michi Toyama (@MichiToyama) 2022年2月26日
*1:ドネツク人民共和国(DPR)、ルガンスク人民共和国(LPR)の独立紛争に関しては、あれは現地の反ユーロマイダン運動が主導しており、ロシアとしては武器供与はしていたようだが、ミンスク2合意でウクライナ「連邦」への編入を認めていた通り、元々併合するつもりはなかったし独立自体も興味がなかったようだ。それは今般の軍事侵攻直前の2022年2月21日まで独立承認すらしてこなかったことからも伺える。
プーチン氏、ウクライナ東部2地域の「独立」承認 現代の皇帝のように
>独立を承認したのは、ロシアが後押ししてきた自称「ドネツク人民共和国」と同「ルガンスク人民共和国」
>その代表2人は承認式のため、あらかじめ大統領府で待機していたhttps://t.co/xIFg6RZnVj
万端整った舞台劇